一方通行の恋⁈ 一目惚れの心理：好きになった人としか恋愛できないスパイラルから抜け出すためのアドバイス【臨床心理士監修】

誰かを好きになることってとても素敵なことだと思います。

自分から好きになった人には、猪突猛進のような勢いで想いを伝えたくなりますよね。

一方で、誰かから好きになってもらった時に戸惑ってしまう人も沢山いらっしゃいます。

戸惑うだけならまだしも、相手から好きになられた場合だとその人の事をなかなか好きになれない…という人もいます。

特に「自分から好きになった人でないと相手に生理的な違和感を抱いてしまって恋愛に発展しない」と悩む人も少なくありません。

でも、もしもそのお相手に対する生理的な違和感が無くなれば…幸せな恋愛関係が築けるかもしれません。

今日は、生理的な違和感を感じる人から好意を抱かれた時のアドバイスをお伝えしたいと思います。

特に、一目惚れタイプの人は、恋愛のチャンスを増やすためにぜひお読みください。

一目惚れタイプの人の心理

自分から好きになった人としか恋愛できない人の深層心理を考えてみましょう。

「好きになる」ということのレベルにもよるのかもしれませんが、もし初対面で「あ、この人好き」となった場合はいわゆる「一目惚れ」という現象です。

よく寄せられるご相談の中で、恋愛が一目惚れから始まるタイプの人は「自分から好きになる事はできるのだけど、誰かから好きになられるとその相手を好きになるのが難しい」という人がとても多いです。

一目惚れは「ポジティブな妄想」⁈

一目惚れタイプの恋愛は思い込み、すなわち妄想から始まります。

相手の事を何も知らないうちから「この人好き！」と気持ちが盛り上がってしまう一目惚れタイプ。

そして好きな気持ちはどんどん盛り上がり、一目惚れした相手の事を「きっと、とても良い性格だろう！」とか「ふたりでいたら楽しくて幸せな時間を過ごせるに違いない♪」といった非常にポジティブな妄想が膨らみます。

「なぜ妄想が発生してしまうのか？」に関しては長くなってしまうので別のページで書かせていただくために一旦置いておきますが…

一目惚れタイプの人の妄想は「自分から好きになった人にしか発動しない」というところがポイントなのです。

一目惚れタイプの人の恋愛は、好きになった人への妄想からスタートします。

もっとハッキリ言えば…

妄想こそが一目惚れタイプの人の恋愛なのです。

一目惚れタイプの恋愛は好きになった人としか無理？

ここで最初のテーマに戻りましょう。

一目惚れタイプの人は、なぜ誰かから好きになられるとその相手と恋愛するのが難しいのか？

そのこたえは…

好きになってくれた相手に妄想を発動できていないというだけです。

一目惚れタイプの人の「好意を寄せてくれた人に対する生理的な違和感」というのは「まだその人をよく知らない」というだけの当然の警戒心なのです。

一目惚れした時の妄想と比べれば、好きになってくれた人への「生理的な違和感＝警戒心」はとても自然な心の反応です。

違和感や警戒心はナチュラルな反応

この「心の反応の自然さ」という視点から見れば…

一目惚れした相手に対する妄想的な恋愛より、違和感や警戒心を抱きながらも好きになってくれた人を少しずつ理解していく

…というプロセスのほうが成熟した恋愛だと言えるでしょう。

一目惚れタイプの長所

一目惚れ的な恋愛しかしたことのない人には少しシビアな内容になってしまったかもしれませんが、一目惚れはなかなかエネルギーのいる行為です。

そんなエネルギッシュな心はあなたの長所です。

そんなエネルギッシュなあなただからこそ、誰かから好意を寄せられることも多いはず。

誰かが好きになってくれた時は、最初から「無理！」と決めつけてしまわずに、その人に対して少しずつ心のエネルギーを向けてみてはいかがでしょうか。

一気に燃えあがる情熱的な恋愛ではないかもしれませんが、安定感のある着実な恋愛になるでしょう。

olcay ertemによるPixabayからの画像