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こんにちは!
臨床心理士みなこです。
お付き合いが始まると、パートナーに話しておくべきことが出てきますよね。
過去のこと、経済的なこと、今現在の悩み…などなど、いずれもパートナーさんと長い間良好な関係を続けていくことを考えるといずれは話しておいた方が良い情報はたくさんあります。
今日は、その中でも「お金のこと」についての上手な伝え方と具体的な切り出し方についてお話しします。
恋愛とお金
具体的な伝え方を考える前に、恋愛関係にとってお金がどのように・どのくらい重要なのかをおさらいしましょう。
お金=生活
お金は「生活」と切っても切れないモノです。
あなたとパートナーさんのこれからの道筋に「結婚」がある場合は特に、お金のことはキーポイントになってくるでしょう。
恋愛関係がどれだけうまくいっているとしても、それは生活が絡んでこないからなのかもしれません。
結婚は生活そのものです。
結婚から生活が始まります。
生活上の、やりくり…節約…収入の安定性…などなど、結婚には生活=お金がついて回ります。
所帯を持つというのは生活、すなわちお金も共同で管理していくということです。
お金に関することが原因で、結婚ができなかったカップルは山のようにいます。
「この人となら結婚しても大丈夫だな」という信頼感が金銭感覚に基づいている…というカップルも大勢います。
恋愛関係の延長線上に結婚生活を自然とイメージできるようにするために、お金のことをふたりで考える習慣をつけるのはとても大切なことです。
お金のことを伝えるべき時期と上手な伝え方
それでは、お金のことを伝えるべき時期と上手な伝え方について考えていきましょう。
「お金のこと」の具体的な内容によって、おすすめの時期と伝え方が異なってきます。
過去の借金の場合
借金は、打ち明け話の中でも特に伝えづらい話であり、また信頼関係にヒビが入りやすいテーマの王道ともいえると思います。
しかし、借金が過去の話である場合はそこまで気負わなくとも良いテーマだと思います。
金額や借金の理由にもよりますが、少額かつ若い頃の話ならばわざわざ改まって切り出さなくても良さそうです。
サラリと「昔、お金で失敗したことがあってさ…」と多少しんみりした感じで反省をまじえて話すのをおすすめします。
今現在の借金の場合
過去の話ならともかく、今現在の借金については伝え方に注意が必要です。
お相手の結婚への意識が高ければ高いほど、お金に関するダークな条件はデメリットでしかなくなります。
一方で、借金に関してあまりにライトな感覚を持っている人ですと、逆に結婚するには不安が生じるでしょう。
例えば、
あなたが100万円の借金があるとして打ち明けたところ「そんなのふたりで働けばすぐ返せるじゃん!」と理由も聞かずに笑ってくれるパートナーは、あなたにとって良いパートナーか、それともそうでないのか…
あなたのパーソナリティとふたりの関係性なども踏まえて、考える必要があります。
現在の借金については、伝え方に2通りの選択肢があります。
理由から現状からすべてハッキリ伝える方法、あるいは、沈黙を貫いてすべて返済が終わってから「実は…」と打ち明ける方法のふたつです。
奨学金の場合
奨学金は借金かそうでないかの判断が人によって大きくわかれます。
「奨学金を返し終わったら結婚できる」という人もいれば、ご夫婦そろって奨学金を返しながらお仕事子育てしているカップルもいます。
まずは奨学金に関して情報収集をしましょう。
お相手が奨学金についてどう思っているかが確認できれば、改めて切り出すかさらっと軽い感じで話すかが自然とわかると思います。
任意整理や自己破産など債務整理の場合
自己破産や個人再生、任意整理といった手続きをとったことがある場合は、債務整理に対するお相手の観念によってうまい伝え方が異なります。
というよりも、お相手の借金に対する観念がシビアなものである場合は債務整理の経験を話したとたんにレッドカードとなることもありえます。
話を切り出したその場でおつきあい終了…なんてことにならないように、お金に関すること以外の信頼関係を相当高めてから話を切り出した方が良いでしょう。
たとえば、
同棲をして現在の経済状況はまったく問題ないことを明確に示してから…などのタイミングがおすすめです。
養育費の場合
養育費に関しては、離婚経験がある人にとってはむしろ払っているほうが信頼感が増すことが多いです。
男性で、前妻さんとの間にお子さんがいるにもかかわらず養育費を払っていない…となると、「お子さんへの責任」を放棄しているのではないかと訝しがられることになりかねません。
養育費については月々の支払いの約束などを早々に話すことをおすすめします。
養育費に関する話からの流れで、以前の結婚の話に展開すると思います。
その際は、元配偶者さんを責めるようなことはせずに今も親として良好な関係であることを示すことで、現在のお相手もより安心できると思います。
くれぐれも、養育費の未払いなどの後ろ暗い過去は清算してから話しましょう。
あなたと元配偶者さんの間に何があったとしても、お父さんお母さんとしての義務を果たす姿を、今のお相手は見たいのです。
住宅や車のローンの場合
持ち家がある方は住宅ローンがどのようになっているかをおつきあいが始まって生活状況を話すようになった頃にさらりと話してしまうことをおすすめします。
いずれわかることですし、家は物理的にも隠し立てのできないモノですから、早々に話してしまったほうが気持ち的にもラクになると思います。
元配偶者さんとの思い出の家ですと、今のお相手が難色を示すこともあると思います。
その際も、困る必要はありません。
むしろラッキーな展開です。
どうしたら気持ちよく住めるか、もしくは売却・引越などをするかなど、話し合っていくことでお相手との間にさらに連帯感が生まれると思います。
今はリースバックや賃貸化などいろんな方法がありますから、家に関する情報を一緒に調べるのもとても良いですね。
車のローンに関しても同様です。
車をお持ちの人はすでにドライブデートなどもしていると思いますし、車を所有していることは今のお相手に隠し立てすることが難しいでしょう。
車を持っている人はモテやすいですが、お相手としては複雑な気持ちになることもあります。
車も家と同様に、前のパートナーさんやお子さんとの思い出がつまっているのでは…と想像してしまうからです。
ローンについては早々に伝え、お相手さんとの話し合いで買い替えなどを考えても良いと思います。
ふたりの新たな思い出づくりのために努力している姿を見ると、お相手はとても安心します。
image:Nattanan KanchanapratによるPixabayからの画像